【参考書その6】Fielder(凸版印刷株式会社)
次に紹介しておきたいのが、超アウトドア系の雑誌「Fielder」のvol.26です。
この号では「野火のすべて」というテーマで、「火とは何か?」という基本的なところから、アウトドアで役立つ「火のおこし方」や「さまざまな形式の焚き火やファイヤーホールの作り方」などが解説されています。
一見、アウトドアでの焚き火は、ロケットストーブとは関係がなさそうに感じますが、ほとんどの焚き火は「二次燃焼」を引き起こすことができていません。
そのことについて、この号では「二次燃焼を考える」というコーナーが設けられていて、アウトドアでも二次燃焼を引き起こす焚き火ができないか検討されています。
出典)Fielder vol.26 大特集:野火のすべて
残念ながら今回の特集では二次燃焼を引き起こすことにしっっぱいしてしまっていますが、この失敗事例(石組みのロケットストーブ)を理解することで、「どうして二次燃焼が起きなかったのか?」、「どうすれば上手く二次燃焼を引き起こすことができるのか?」ということについて、効果的に学ぶことができます。
最後の方で「ロケットストーブマニア」も紹介さていますので、興味のある方は一度ご覧になってみてください。
【参考書その7】手作りエネルギー(講談社)
次に紹介したのが、講談社から出ている「手作りエネルギー」という本です。
この本は、ロケットストーブのことが書かれているわけではないのですが、薪ストーブの歴史について、暖炉の時代にまでさかのぼって、当時の暖炉の課題や、だれがその課題をどのようにどのように改善して行った結果、今の鋳物の薪ストーブの形にたどり着いたのかということについて詳しく書かれています。
その他にも、薪ストーブだけではなくて、太陽熱を暖房に取り入れる方法や、小規模な風力、水力発電、手作りメタン槽(家畜の糞尿からメタンガスを取り出す装置)といったテーマについても、データ付きで詳しく解説されています。
自然エネルギーのことについて幅広く学ぶことができますので、おすすめの一冊です。
【参考書その8】Old-timer(八重洲出版)
最後に紹介したいのが、八重洲出版の「Old-timer」という古車の専門誌です。
どうして自動車の雑誌なのに、ここで紹介しておきたいかというと、2012年の2月号(Vol.122)の自給知足の楽しみ方というコーナーで、「版築ロケットストーブ」というロケットストーブの作り方から、燃焼のメカニズム、ヒートライザーの効果などが紹介されているからです。
版築ロケットストーブがどのようなものなのかを知りたい人は、この本を購入するか、またはこちらのサイトが参考になると思います。
【参考書その9】里山資本主義(角川oneテーマ21)
里山資本主義は、デフレの正体から新しい社会モデルとして林業をどのように活用していけば良いかということについて、机上の空論ではなく、実際のマクロからミクロな視点まで、地域最適化について詳細に解説された書籍です。
その中で少しだけですがペール缶ロケットストーブのことも紹介しています。
この本を読んでロケットストーブを作ってみようと思ったという人も多いと思いますので、ここで紹介させていただきます。
最後に一言
今回は、ロケットストーブ作り始める前に読んでおきたい7つの本についてお話しました。
特にNo.1~3で紹介した3冊には、これからロケットストーブを作り始める人にとっては宝の山といっていいほどの設計情報や制作ノウハウが掲載されています。
時間がない人は、それらをさ~っと流し読みするだけでもかまいませんから、ロケットストーブにはどのような特徴があって、どうやってすると失敗してしまうのかなどを事前学習しておくことをおすすめします。
それでは!