ロケットストーブ「ひだるまくん」の使い勝手を検証

比較的安い価格(約5000円)で購入できる「ひだるまくん」。

キャンプや屋外でのBBQなどの調理をしたりするのにちょうど良いサイズで、重さも1.3kgと軽量です。

注目したいのは、その燃焼構造がロケットストーブを意識した作りになっていて、少ない薪の量で強い火力を長時間得ることができます。

今回は、そんなひだるまくんの実用性や耐久性について、詳しくお話していきたいと思います。

ひだるまくんの構造について

まずはじめに、ひだるまくんの構造についてお話していきます。

ひだるまくんは本体と薪を保持するための部品の2つのパーツから構成されています。

この薪を保持するためのパーツの先端にはメッシュ加工が施されていて、薪投入口の下から吸い込んだ空気を燃焼室の奥側からも供給するような仕組みになっています。

この燃焼室の上側はヒートライザー構造となっていて、断熱材は入っていないものの空気層の2重構造となっているため、煙突効果による上昇気流も生まれやすい構造になっています。

構造的にはステンレス煙突を大きめの缶で覆った様なシンプルな形ですが、燃焼室からヒートライザー部まで熱が外に逃げにくい構造になっているため、燃焼効率は良さそうなイメージです。

実際の燃焼の様子

ここからは、実際に火だるまくんに火を入れてみた時の様子についてお話していきます。

細目の気を並べてライターで火をつけると、すぐに空気が吸い込まれ出して、あっという間に着火完了です。

着火直後は多少白っぽい煙が出ましたが、すぐになくなって無色透明に近い状態になり、着火してから2~3分で上部から炎が見えるほどになりました。

ひだるまくんは燃焼室やヒートライザー部が空気層で断熱されており、着火後すぐに燃焼室内の温度が上がってくれるため、とても火を付けやすいという印象です。

ここからは少し実験的に、ホームセンターで購入してきた木材の細切れなどを使って、どのくらいの時間燃焼を継続できるか試してみました。

着火から30分後

着火してから薪を継ぎ足し続けて30分が経過しましたが、まだまだ強い炎で燃焼を継続中です。

着火から60分後

着火してから60分が経過しました。

少し燃焼室内に燃えカスが貯まってきている感じなので、火の勢いは少し弱まってきています。

常にヒートライザーの上部から火が出ているという感じではなくなってきました。

ですが、木材を投入するタイミングで燃えカスをグイッと押し込んで行いけば、もう少し燃焼を継続することができそうな感じです。

着火から90分後

ひだるまくんに着火してから90分が経過すると、燃焼室内に灰が貯まってしまってうまく燃焼が継続できなくなりました。

私の場合、キャンプなどの屋外調理で火を使う時間は30~45分程度なので、ひだるまくんでも充分に対応できそうな印象です。

ちなみに、この90分の実験でしっかり木材を燃焼させた後に出た灰はたったこれだけでした。

少し黒っぽい炭は残っているものの、ほぼほぼ良い感じで燃焼されて細かな灰だけになっています。

これなら後片付けも簡単で良いとですね。

火力について

ここからは、火だるまくんの火力について、ガスコンロと比較してみた結果についてお話していきます。

まず、基準となるデータを得るため、1リットルの水を鍋に入れ、我が家のガスコンロの最大火力で沸かしてみました。

ガスコンロの場合、約5分で水を沸騰させることができます。

次に、火だるまくんの上に鍋を置き、火を付けた瞬間から時間を計測して何分で水が沸騰するか実験してみました。

この時点でちょっとした問題がおきたのですが、鍋が小さすぎたせいか、そのまま鍋を火だるまくんの上に置こうとすると、完全に煙突を塞いでしまうことになってしまいました。

ですので、急遽、100円均一で網を買ってきて、その上に鍋を置いて実験スタートすることに・・・。

火入れと同時に計測をスタートした結果、水が沸騰するまでの時間は約11分となりました。

ガスコンロは5分ぐらいで水を沸かすことができたので、以外にひだるまくんは火力が弱いのかなぁと思ったのですが、着火直後は火力が弱かったことを思い出しました。

そこで、今度は火だるまくんが着火されてしばらくした後に水を入れた鍋を置き、その状態から計測スタートしてみました。

その結果、約6分ほどでお湯を沸かすことができました。

この実験結果をまとめると、ひだるまくんはガスコンロとほぼほぼ同じぐらいの火力を出すことができているようです。

メリット・デメリット

実際に火だるまくんを使ってみて感じたデメリットとしては、今回の実験は冬に行なったのですが、ひだるまくんの本体はそこまで熱くならない(空気層で断熱されている、素手で一瞬触った程度では火傷しないレベル)ので、ひだるまくんのそばにいても全然暖かくありませんでした。

冬の屋外での暖房としては全く役に立たないでしょう。

逆に、夏場にアウトドアで調理をするような場合は、「暑い!暑い!」と大汗をかかずに調理できると思います。

もう一点気になることといえば、燃焼室がステンレスの薄い板で構成されているため、耐久性という面では少し弱いかもしれません。

以前ステンレス煙突で作ったロケットストーブは、毎日10時間ほど連続燃焼させると2~3週間ほどでボロボロになってしまいました。

この経験から考えると、だいたい150~200時間ぐらいすると、燃焼室のあたりが劣化してくると思われますが、アウトドア用として使う場合、一回で使う時間は長くても1時間程度でしょうから100回以上は余裕で使えると思います。

実際に火だるまくんを購入してから約100回(約1年半)使用した状態を確認してみると、内部の燃焼室周りは劣化してきて入るものの、まだまだ使えそうな感じでした。

一年半使用後のロケットストーブ火だるまくん

火だるまくん使用後の燃焼室周り(上)

火だるまくん使用後の燃焼室周り(横)

ただ、上部のフライパンなどを置くための五徳部分がサビでボロボロになって固定が取れてしまうように・・・。

火だるまくんのごとく部分が外れた

これは私の保管方法が良くない(一応屋根のあるところで保管、強い雨のときは塗れてしまっていた)からで、ちゃんと雨がかからないところで保管していればこのような状態にはならなかったでしょう。

このようになってから2~3週間後には、火だるま君の本体上側もボロボロになって壊れてしまいました。

ロケットストーブ火だるま君がさびて壊れた

本体価格が5000円と安めなので、通算100回ぐらい使用できたことから、1回あたりの本体費用は50円という感じ。

日曜大工の廃材を燃料にが使えるし、火を簡単に付けられる、火力は強いということで、コストパフォーマンスはなかなか良いと思いました。

最後に一言

今回は、屋外用のロケットストーブ「ひだるまくん」についてお話しました。

実際に使ってみた印象は、軽くて、大きさも調理をするには安定するちょうどいい、良くできたロケットストーブだと思いました。

最近はこの火だるまくんの上に溶岩プレートを乗せてバーベキューをするのがマイブームです。

>>【至福のひととき】ロケットストーブと溶岩プレートでBBQ!

価格も5000円ぐらいですし、火付も良いので初心者におすすめです。

ただ、冬場の屋外暖房としては使えないので、そのことだけ理解しておいてくださいね。

それでは!

2019年6月20日製品販売・本

Posted by ロケットストーブマニア