焚火缶の組み立て方
焚火缶は、上記のペール缶とステンレス煙突、金属板パーツ(焚火感を購入すると写真の内容のものがセットで送られてくる)を組み合わせて使います。
まず、金属板を付属のボルトで下記のような感じで組み立てていき、ペール缶に挿入します。
あとはステンレス煙突を八角形の穴の部分に差し込んであげれば、あっという間に焚火缶の完成です。
あとは、この中に火種となる薪や端材などを入れ残りのフタを閉めれば、ポカポカ暖かい薪ストーブとして使うことが出来ます。
焚火缶の着火方法
ロケットストーブとは異なり、燃焼室がかなり広い焚火缶への着火は、ある程度大きな火種(ガスバーナーなど)を用意する必要があります。
最初はダンボールや薪、廃材など細かく細い燃えやすいものを焚き火缶の中に入れ、ガスバーナーなどで着火します。
中のものに火がついたら缶の中を高温の状態にするために、火の勢いが強くなるようにダンボールなど燃えやすいものをどんどん入れていきます。
このような感じで、焚き火缶の中を炎がグワーッと舞うぐらいまで火力を高めることができれば、中に入れた廃材も燃え始めますので、これで焚火缶への着火は完了となります。
薪の投入は手前側の八角形の穴からポイッと放り込めばOKで、この穴は11cmぐらいあるため、30cmぐらいの長さ2×4材でもそのまま投入していくことが出来ます。
ペール缶の表面温度を測ってみると、天板や煙突部、ペール缶側面はかなりの高温(温度計の表示がHiなので180℃以上)になっていて、これらの部分からは一般的な薪ストーブと同じようにかなりの放射熱が発せられているということがわかります。
なので、焚火缶の周りにいると冬でもポカポカと暖かく、薪を追加して火力を強くするとチリチリと熱いぐらいにまで感じられるほどです。
ただ、面白いことにペール缶の底面に関してはそこまで高温になることはなく、100℃前後というレベルでした。
写真を見てもらうとわかる通り、底面に近い側面の塗料は焦げずに残っており、これはそのあたりの温度が低いことを示しています。
中で炎がゴーゴーと燃えているペール缶の底面がどうしてこんなにも低い温度になっているのかというと、ひとつは炎(熱)は上へ上へと上がっていく性質があるということ、そしてもうひとつはペール缶の底面にたまった燃えカス(灰)が断熱材の役割を果たしているからだと思います。
キャンプなどで焚火缶を使う場合、底面が100℃にもなってしまうと地面の芝生を枯らしたりしてしまうことになりますので、そのような場合はブロックなどを下に敷いて使用するのがいいと思います。
次のページでは、焚き火缶の初回火入れの際の注意点についてお話していきます。