ロケットストーブ「ひだるまくん」の使い勝手を検証

火力について

ここからは、火だるまくんの火力について、ガスコンロと比較してみた結果についてお話していきます。

まず、基準となるデータを得るため、1リットルの水を鍋に入れ、我が家のガスコンロの最大火力で沸かしてみました。

ガスコンロの場合、約5分で水を沸騰させることができます。

次に、火だるまくんの上に鍋を置き、火を付けた瞬間から時間を計測して何分で水が沸騰するか実験してみました。

この時点でちょっとした問題がおきたのですが、鍋が小さすぎたせいか、そのまま鍋を火だるまくんの上に置こうとすると、完全に煙突を塞いでしまうことになってしまいました。

ですので、急遽、100円均一で網を買ってきて、その上に鍋を置いて実験スタートすることに・・・。

火入れと同時に計測をスタートした結果、水が沸騰するまでの時間は約11分となりました。

ガスコンロは5分ぐらいで水を沸かすことができたので、以外にひだるまくんは火力が弱いのかなぁと思ったのですが、着火直後は火力が弱かったことを思い出しました。

そこで、今度は火だるまくんが着火されてしばらくした後に水を入れた鍋を置き、その状態から計測スタートしてみました。

その結果、約6分ほどでお湯を沸かすことができました。

この実験結果をまとめると、ひだるまくんはガスコンロとほぼほぼ同じぐらいの火力を出すことができているようです。

メリット・デメリット

実際に火だるまくんを使ってみて感じたデメリットとしては、今回の実験は冬に行なったのですが、ひだるまくんの本体はそこまで熱くならない(空気層で断熱されている、素手で一瞬触った程度では火傷しないレベル)ので、ひだるまくんのそばにいても全然暖かくありませんでした。

冬の屋外での暖房としては全く役に立たないでしょう。

逆に、夏場にアウトドアで調理をするような場合は、「暑い!暑い!」と大汗をかかずに調理できると思います。

もう一点気になることといえば、燃焼室がステンレスの薄い板で構成されているため、耐久性という面では少し弱いかもしれません。

以前ステンレス煙突で作ったロケットストーブは、毎日10時間ほど連続燃焼させると2~3週間ほどでボロボロになってしまいました。

この経験から考えると、だいたい150~200時間ぐらいすると、燃焼室のあたりが劣化してくると思われますが、アウトドア用として使う場合、一回で使う時間は長くても1時間程度でしょうから100回以上は余裕で使えると思います。

実際に火だるまくんを購入してから約100回(約1年半)使用した状態を確認してみると、内部の燃焼室周りは劣化してきて入るものの、まだまだ使えそうな感じでした。

一年半使用後のロケットストーブ火だるまくん

火だるまくん使用後の燃焼室周り(上)

火だるまくん使用後の燃焼室周り(横)

ただ、上部のフライパンなどを置くための五徳部分がサビでボロボロになって固定が取れてしまうように・・・。

火だるまくんのごとく部分が外れた

これは私の保管方法が良くない(一応屋根のあるところで保管、強い雨のときは塗れてしまっていた)からで、ちゃんと雨がかからないところで保管していればこのような状態にはならなかったでしょう。

このようになってから2~3週間後には、火だるま君の本体上側もボロボロになって壊れてしまいました。

ロケットストーブ火だるま君がさびて壊れた

本体価格が5000円と安めなので、通算100回ぐらい使用できたことから、1回あたりの本体費用は50円という感じ。

日曜大工の廃材を燃料にが使えるし、火を簡単に付けられる、火力は強いということで、コストパフォーマンスはなかなか良いと思いました。

最後に一言

今回は、屋外用のロケットストーブ「ひだるまくん」についてお話しました。

実際に使ってみた印象は、軽くて、大きさも調理をするには安定するちょうどいい、良くできたロケットストーブだと思いました。

最近はこの火だるまくんの上に溶岩プレートを乗せてバーベキューをするのがマイブームです。

>>【至福のひととき】ロケットストーブと溶岩プレートでBBQ!

価格も5000円ぐらいですし、火付も良いので初心者におすすめです。

ただ、冬場の屋外暖房としては使えないので、そのことだけ理解しておいてくださいね。

それでは!



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