ベンチ式のロケットストーブを作らなかった4つの理由

【理由その1】家の中が砂で汚れる

ベンチ型のロケットストーブをできる限り安く作ろうと思うと、土と繊維質の強い草を混ぜ合わせたものを練り固めて作っていく必要があります。

でも、我が家は一般的な安さを売りにしたハウスメーカーに建ててもらったため、リビングがめちゃくちゃ広いわけではありませんでしたし、ましてやリビングに土間があるわけでもありません。

妻;「そんなのが家の中にあったら汚れるんじゃないの?」

私;「いやいや、ロケットストーブの土は燃焼を繰り返すうちに強く焼き固まってくるから、大丈夫だよ!」

と言ってみたものの、普通に考えたらいくら焼き固まったとしても、子供達が遊んでいておもちゃでベンチをガリって削ったりしたら、多少なりとも砂が出てきてしまいますよね・・・(汗)

「じゃあ、レンガや耐火モルタルなどのもう作ってしまったら壊れないようなもので構成したら大丈夫かも!?」

なんて考えたりもしたのですが、もし完成した後に燃焼がうまくいかなかった時、どうやって作り直せばいいのかということが私の中で解決しなかったので、これがベンチ式を採用しなかった一つ目の理由です。

【理由その2】屋外で実験→室内で運用開始というプロセスが適用できない

これは先ほどの理由と少しかぶる内容になるのですが、薪ストーブを作るなら満足できるレベルの安全性を満たしたものだけを室内に持ち込みたいという希望がありました。

ですから、こちらの記事でもお話しているように、自作したロケットストーブを屋外で1~2週間程度は燃焼試験と改良を繰り返した後に、室内に持ち込んで運用を開始したという経緯があります。

でも、ベンチ式のロケットストーブを作る場合は、始めから室内で作っていくしかありません。

「完成した後に火を入れてみたら、燃焼室が壊れて燃え盛る薪が出てきたら・・・」とか、「ベンチにヒビが入って、煙やロケットストーブ特有の木酢液がヒビの隙間から漏れ出してきたら・・・」とか、自分のDIYスキルやロケットストーブに対するノウハウ不足が原因で、その心配を振り切ることができませんでした。

これは昔、開発設計の仕事をしていたことが原因なのかもしれませんが、やっぱり安全な場所で試作評価して、大丈夫だと心から思えたものを使いたいという気持ちが強く心の中にあります。

「ブッツケ本番でもイケイケGOGO!!」なら良かったのですが、やっぱり私にはそんな度胸ありませんでした(笑)

次のページでは、ベンチ式のロケットストーブを断念した理由その3~4についてお話していきます。



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