木質ペレットを使ったロケットストーブでの燃焼テスト
まずはじめに紹介したいのが、このロケットストーブで木質ペレットを使って燃焼テストした時の様子を撮影した動画です。
これを見ていただくと、薪と違って木質ペレットが扱いにくい物である事、そして、どのように運用していけばロケットストーブでペレット燃料を連続燃焼させることが出来るのか分かると思います。
燃やす時のポイント
木質ペレットをこのロケットストーブで燃やすには、ちょっとしたコツがいります。
ペレットへの着火は炉内奥側を念入りに
ロケットストーブでペレットに着火する場合、ガスバーナーを使って炉内奥側を着火します。
その理由は、炎の逆流を防ぐということ以外に、炉内奥側から手前に向かって燃焼を進めていくことにより、手前側のペレットから発生する未燃焼ガスを炉内奥側で二次燃焼させるという狙いもあります。
また、ペレットはしっかりと着火しないとすぐに失火してしまいますので、炉内奥側でしっかりと着火するまでペレットを加熱しましょう。
ペレットを補充する前に置き火になったペレットを炉の奥側に押しやる
炉内のペレットが置き火になったら、そこに新しいペレットを投入していきますが、その前にやっておくことがあります。
それは、置き火になっている炉内のペレットを炉の奥側に追いやる(押し込んでおく)こと。
こうすることによって、置き火になったペレットがかき混ぜられ、再度炉の奥で勢い良く燃え始めます。
そして、手前側に出来た空間に新しいペレットを投入すれば、炉の奥側から手前に向かって燃焼が連続して伝わっていきます。
この燃焼の様子は、こちらの動画を見てもらえれば、そのイメージがよく伝わると思います。
最後に一言
今回は、木質ペレットでも連続して燃焼できる自作ロケットストーブについてお話しました。
現在のところ、製品レベルでも、送風機やペレットフィーダー(ペレットを少しずつ投入する機構)などを使って、木質ペレットを連続して長時間燃焼(6~20時間程度)させています。
ただ、この方法なら自作できるロケットストーブでも、30~40分おきのペレットの補充をすれば、ペレットを安定して連続燃焼させていくことが出来ます。
もし、薪よりもペレットの方が安く手に入れることが出来るのであれば、このような使い方をしてみてはいかがでしょうか?
それでは!