室内暖房に使えるロケットストーブの煙突の設置

屋根より高い煙突が必要な理由

ロケットストーブは、一般的な薪ストーブのように二重に断熱された長い煙突を使わなくても、ヒートライザー部によって強力に排気が行われるという点がメリットになっています。

ただ、それは屋外で、開放された空間に排気をする場合に限られ、室内にロケットストーブを持ち込む場合は、室内から壁をつきぬけ室外に煙を廃棄する必要があるため、ある程度の長さの煙突が必要になります。

そこで、煙突の高さを考えずに、単純にロケットストーブの排気を室外に出すだけの煙突を設置してみました。

室内暖房ロケットストーブの低い煙突の煙の様子

この動画を見てもらうと分かるように、ロケットストーブの煙突から白い煙が、特に点火時および鎮火時に出ていることが分かります。

薪ストーブ特有の煙のにおいもします。

仮にこのような高さのない煙突を設置したとしてもロケットストーブ内の薪の燃焼は良好なので使えないことはないのですが、課題になるのはこのような煙やその臭いが近所を漂い、近所迷惑になるということ。

そこで、屋根よりも高い煙突を設置して、煙が地上まで降りてこないようにする方針で煙突を設置する事にしました。

煙突の具体的な設置方法

実際に煙突を設置している様子を早送りした動画がありますので、まずはこちらをご覧いただくと、ざっくりとしたイメージを持っていただけると思います。

室内暖房で使えるDIYロケットストーブの煙突の設置編

ざっくりとした煙突設置のイメージを理解してもらったところで、煙突設置の細かなポイントについてお話していきます。

【STEP1】煙突の支えとなる単管パイプを設置

ロケットストーブの煙突の支えとなる単管パイプを設置

まずはじめに、煙突の支えとなる単管パイプを壁に設置していきます。

2階建ての家で屋根の上まで煙突を伸ばすためには、煙突の高さがだいたい8~9m程度必要です。

普通、煙突の固定には専用の金具を使うのですが、5mの単管パイプが余っていたので今回はそれを使用する事にしました。

壁には以前から設置してあるポールを固定する金具があり、単管パイプをそこに差し込み、煙突の支えが完成です。

【STEP2】煙突の組み立て

ロケットストーブの煙突は差し込みながら組み立てる

続いては煙突の組み立てです。

煙突の組み立ては簡単で、煙突同士をはめ込んでいくだけで簡単に接続できます。

ロケットストーブの煙突は差し込んだ後、アルミテープで固定する

その後、継ぎ目の部分に耐熱アルミテープを貼り付け、抜け落ちないようにしていきます。

煙突専用の固定金具を使用する場合は、それが煙突同士を固定する事にもなるので、今回使用した耐熱アルミテープは使わなくてもよいでしょう。

室内暖房ロケットストーブの煙突設置の様子

ロケットストーブの煙突上部を組み立てる

こんな感じで、どんどん煙突を組み立てていきましょう。

【STEP3】組み立てた煙突の設置

組み立てた後のロケットストーブの煙突を壁に設置する

最後に組み立てた後の煙突を2人がかりで持ち上げながら、単管パイプの支柱に縛り付けていきます。

固定のために使ったのはステンレス製の針金で、煙突と支柱は接触させないように15~20mm程度離して設置しました。

もちろん、壁と煙突の間にも十分な空間を設置していきます。

室内でも使えるロケットストーブの煙突の設置が完了

針金で支柱と煙突を固定し終わったら、煙突の設置は完了です。

これで煙突はOKと思っていたら・・・

煙突の設置が完了し、実際に煙突から出た煙がどこに向かうかを見てみると、地上に降りてくることはなく、そのまま上または横に流れるように拡散していきました。

「よし、これで煙突はOK!」

と思っていたのですが、問題発生です。

2Fのベランダの煙突を固定している場所が、妻の布団干しの場所にギリギリかぶさっているのでした・・・。

さすがに煙突のすぐそばに布団を干されては危ないので、煙突をもう少し壁から離して設置する事に。

今回は、私の父親に参戦してもらい、単管パイプを使って煙突を壁から離して設置しました。

室内暖房ロケットストーブの屋外煙突設置の様子

これで、布団を干したとしても煙突と布団の距離が取れるため、安心してロケットストーブを使うことができます。

最後に一言

今回は、室内で使えるロケットストーブの煙突の設置についてお話ししました。

ロケットストーブはネット上で煙が出ないと言われていますが、着火から安定するまでと火が消えてからしばらくは、そこそこの煙が出ますし、煙の臭いもします。

暖房として薪ストーブを使う場合は、近所の人が不快な思いをしないように、その辺りまでしっかりと配慮しておきましょうね。

それでは!



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