ロケットストーブは室内に設置しないでください・・・

【基準その4】機能部品が劣化破損した場合を想定しているか?

インターネットを見ていると、よくペール缶やステンレス煙突などを使ったロケットストーブを目にします。

屋外で炊き出しをしたりする際に使う場合、とても良い調理器具になりますよね。

でも、そのようなロケットストーブはあまり耐久性が良くなくて、それをそのまま室内に持ち込んでしまうと、高温になる燃焼室が酸化して劣化し、すぐにボロボロになってしまいます。

何が言いたいかというと、長期使用した場合も、安定してかつ安全に運用できるかということも考えておかなければならないということです。

屋外での燃焼試験がうまく言ったからといって、それを室内に設置して2週間後、いきなり燃焼室に穴が開いて、燃え盛る薪が床に落ちてきた・・・なんてことにもなりかねません。

ですから、ロケットストーブの機能部品がどの程度で劣化し、その劣化した状態でも安全に運用できるか、またはその劣化した部品をどうやってメンテナンスや交換するかなどを事前に考えておいたほうが良いでしょう。

【基準その5】何かあったとき全て自分の責任で処理できるか?

プロが作ってプロが設置した薪ストーブではなく、自分で作ったロケットストーブを自分で設置するわけですから、取り付け不良などで火災やガス中毒などの事故が起きた場合、すべて自分の責任として処理する必要があります。

もし事故が起こったら、「あの人がこう言ってたから、それを信じてやったのに・・・。」なんて言い訳は出来ません。

すべて自己責任です。

ですから、ロケットストーブを室内に持ち込むのであれば、自己責任が負えるだけの証拠を集めて、実際に実験して確証を得てから行ってください。

机上の空論や妄想で作ったばかりのロケットストーブを、そのまま室内に持ち込んで実験するなんてことは絶対にやめましょうね。

【基準その6】周りの人から見ても安全か?

ロケットストーブを作りたいと感じている人は、盲目にロケットストーブを過信してしまう場合があります。

例えば、ロケットストーブは燃焼効率がいいから煙突火災が起こらない・・・とかね。

でも、実際はそんなことはありません。

いくら燃焼効率のよいロケットストーブで未燃焼ガスが発生しにくいロケットストーブでも、湿った薪を使った場合、普通に煙突火災になる可能性があります。

地震が起こる前に原発を設計した人が「原発は安全だ」と言っていたのに事故を起こしたように、あなたもついうっかり「ロケットストーブは安全なものだ」と思い込んでしまっているかもしれません。

そんなロケットストーブに対して、良いもののように見すぎるという偏見がないかどうか確認する手段として、ロケットストーブに興味のない自分とは異なる価値観を持った何人かの人に、それを見て安全かどうか感じてもらうという方法が良いと思います。

ロケットストーブに興味がなかったり、エンジニアでなかったりする人は、理屈でそれを考えず、目の前にあるものが安全かどうかをカンや感覚で感じとることができます。

生き物が生き延びるための危険回避能力ですね。

そのような人たちにあなたが説明をして、それでも「危険だ」と言われた場合、目の前にあるロケットストーブは十分に危険な可能性があります。

または、そのことを説明しているあなた知識量やロケットストーブに対するノウハウの欠如、ロケットストーブに対する過信などが、周りの人たちをそうさせているのかもしれません。

仮にそのような状態のものを家の中に持ち込んだ場合、周りの人たちはそれを「危険」だと感じているので、「ロケットストーブで心もあったか生活・・・」のように、安心したロケットストーブ暖房生活を過ごすことはできないでしょう。

ですから、あなたの周りの人たちがどれだけ「安心」しているかというのを判断基準のひとつにしてもいいと思います。

最後に一言

今回は、ロケットストーブを室内に持ち込む際の参考基準についてお話しました。

今回紹介した参考基準は、あくまで超行動派で、リスクを取ることに慣れてしまっている私が、そのような私になれている人達と考えてきた基準ですので、一般の人から見たら相当”ゆるい基準”になってしまっていると思います。

ですから、ここで紹介した基準を満たしたからといってロケットストーブを室内に持ち込んで良いという訳ではないことに注意してください。

あくまでも最終判断をするのはあなたであり、そのロケットストーブに対して責任を負うのはあなたになります。

そのことをしっかりと理解したうえで、ロケットストーブを室内暖房として活用してくださいね。

それでは!



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