ロケットストーブは室内に設置しないでください・・・

【参考基準その1】屋外で安定した燃焼を何度も確認したか?

まずはじめに確認しておきたいことは、あなたが作ったロケットストーブが安全な場所、例えば屋外などで安定した燃焼を何度も確認したかということ。

例えば、

  • 焚口に火をつけ、順調に煙がヒートライザーに流れ込み、煙突出口から煙が出ているかどうか?
  • 炉内の薪が完全に燃焼して、ロケットストーブ本体が完全に冷えるまで煙が逆流しないか?
  • 追加で薪をくべた時に新しい薪にうまく火が移り、何時間も連続して燃焼させられるか?

など、室内で暖房に持ち込もうとしているのですから、そのロケットストーブが長時間にわたって安定して燃焼し続けるか確認しておく必要があります。

【参考基準その2】ロケットストーブの本体や煙突部の表面温度は適切か?

ロケットストーブで室内暖房をするわけなので、ロケットストーブ本体や煙突は当然、室温より高い温度になっている必要があります。

ただ、これは容易に想像できるように、本体や煙突の表面温度が高すぎると、その近くにある物が輻射熱(非接触による熱の移動)によって暖められ、燃えてしまいます。

薪ストーブによる火災の原因の1つに、低温炭化があります。
低温炭化とは長時間熱にさらされ続けることによって極度に乾燥が進み、木材が炭化することを言います。

建築物に使われる木材の発火点はおよそ400度ですが、低温炭化が進めば発火点はどんどん下がります。
壁の内部で起こる低温炭化は、表面上では進行の度合いがわからないので、ある日突然発火するという、
恐ろしい事態になりかねません。

引用)薪ストーブによる火災の原因 その1 低温炭化|エイトノット

また、薪ストーブ(ロケットストーブも含む)の場合は、煙突火災と呼ばれる燃焼室ではなく煙突内で火災が発生するケースも考えられます。

煙突火災のメカニズムは正確にはわかっていないのですが、未乾燥な薪を燃焼させたり、炉内を低い温度で燃焼し続けたときに発生する煙が、煙突内で冷やされ結露し、クレオソート・タールとなって、これに引火して起こるとされています。また、正しく薪ストーブを燃焼させていても、長年煙突掃除を怠れば発生させてしまいます。

煙突火災の燃焼温度は1000°にも達するといわれ、非常に危険です。発生音も急激に燃えあがるため轟音となり、室内の煙突がシングル煙突の場合は高温で真っ赤になる事もあります。煙突トップからは炎を吹き上げます。

引用)本当に怖い煙突火災の話し|誰も言わなかった薪ストーブの話2

この場合、突如として安定燃焼時よりも煙突の表面温度が高温になりますので、煙突からの輻射熱量が極端に大きくなり、煙突付近にある物(壁など)の温度が上昇し、発火点に達しやすくなります。

そのような状況になったとしても、火災が起こらないほど十分に煙突と壁の距離が離れているか(特に壁などを貫通する部分などに要注意)確認すべきだおと思います。

【参考基準その3】火を消したいと思った時にすぐに消せるか?

火災の危険のあるロケットストーブを室内に持ち込むのですから、何か不安を感じたときにすぐにロケットストーブの火を消せる技術がないと危険です。

屋外で色んな鎮火方法を試してみて、自分で作ったロケットストーブが鎮火するまでの挙動などを、実際に屋外で試して確認しておきましょう。

備えあれば憂いなし、薪ストーブのそばに消火器を1本用意されることをお勧めします。もし薪ストーブが高温で燃えていれば、水をかけたくらいでは火は消せません。考えたくない事態ですが、万が一、煙突がはずれたりして炎が家に引火してしまったとき、消火器があれば消せるかもしれません。また、逃げる時間がかせげます。

引用)それでも火災は怖いから・・・・・・|誰も言わなかった薪ストーブの話2

ちなみにロケットストーブのような燃焼室の小さな構造の薪ストーブの場合は、水をかけて消すという方法よりも、焚口に砂をどかっと入れて、燃焼室への酸素の供給を断ってしまうほうが早く鎮火できたりしますよ。

【参考基準その4】機能部品が劣化破損した場合を想定しているか?

インターネットを見ていると、よくペール缶やステンレス煙突などを使ったロケットストーブを目にします。

屋外で炊き出しをしたりする際に使う場合、とても良い調理器具になりますよね。

でも、そのようなロケットストーブはあまり耐久性が良くなくて、それをそのまま室内に持ち込んでしまうと、高温になる燃焼室が酸化して劣化し、すぐにボロボロになってしまいます。

何が言いたいかというと、長期使用した場合も、安定してかつ安全に運用できるかということも考えておかなければならないということです。

屋外での燃焼試験がうまく言ったからといって、それを室内に設置して2週間後、いきなり燃焼室に穴が開いて、燃え盛る薪が床に落ちてきた・・・なんてことにもなりかねません。

ですから、ロケットストーブの機能部品がどの程度で劣化し、その劣化した状態でも安全に運用できるか、またはその劣化した部品をどうやってメンテナンスや交換するかなどを事前に考えておいたほうが良いでしょう。

【参考基準その5】何かあったとき全て自分の責任で処理できるか?

プロが作ってプロが設置した薪ストーブではなく、自分で作ったロケットストーブを自分で設置するわけですから、取り付け不良などで火災やガス中毒などの事故が起きた場合、すべて自分の責任として処理する必要があります。

もし事故が起こったら、「あの人がこう言ってたから、それを信じてやったのに・・・。」なんて言い訳は出来ません。

すべて自己責任です。

ですから、ロケットストーブを室内に持ち込むのであれば、自己責任が負えるだけの証拠を集めて、実際に実験して確証を得てから行ってください。

机上の空論や妄想で作ったばかりのロケットストーブを、そのまま室内に持ち込んで実験するなんてことは絶対にやめましょうね。

【参考基準その6】周りの人が見て安全か?

ロケットストーブを作りたいと感じている人は、盲目にロケットストーブを過信してしまう場合があります。

例えば、ロケットストーブは燃焼効率がいいから煙突火災が起こらない・・・とかね。

でも、実際はそんなことはありません。

いくら燃焼効率のよいロケットストーブで未燃焼ガスが発生しにくいロケットストーブでも、湿った薪を使った場合、普通に煙突火災になる可能性があります。

地震が起こる前に原発を設計した人が「原発は安全だ」と言っていたのに事故を起こしたように、あなたもついうっかり「ロケットストーブは安全なものだ」と思い込んでしまっているかもしれません。

そんなロケットストーブに対して、良いもののように見すぎるという偏見がないかどうか確認する手段として、ロケットストーブに興味のない自分とは異なる価値観を持った何人かの人に、それを見て安全かどうか感じてもらうという方法が良いと思います。

ロケットストーブに興味がなかったり、エンジニアでなかったりする人は、理屈でそれを考えず、目の前にあるものが安全かどうかをカンや感覚で感じとることができます。

生き物が生き延びるための危険回避能力ですね。

そのような人たちにあなたが説明をして、それでも「危険だ」と言われた場合、目の前にあるロケットストーブは十分に危険な可能性があります。

または、そのことを説明しているあなた知識量やロケットストーブに対するノウハウの欠如、ロケットストーブに対する過信などが、周りの人たちをそうさせているのかもしれません。

仮にそのような状態のものを家の中に持ち込んだ場合、周りの人たちはそれを「危険」だと感じているので、「ロケットストーブで心もあったか生活・・・」のように、安心したロケットストーブ暖房生活を過ごすことはできないでしょう。

ですから、あなたの周りの人たちがどれだけ「安心」しているかというのを判断基準のひとつにしてもいいと思います。

最後に一言

今回は、ロケットストーブを室内に持ち込む際の参考基準についてお話しました。

今回紹介した参考基準は、あくまで超行動派で、リスクを取ることに慣れてしまっている私が、そのような私になれている人達と考えてきた基準ですので、一般の人から見たら相当”ゆるい基準”になってしまっていると思います。

ですから、ここで紹介した基準を満たしたからといってロケットストーブを室内に持ち込んで良いという訳ではないことに注意してください。

あくまでも最終判断をするのはあなたであり、そのロケットストーブに対して責任を負うのはあなたになります。

そのことをしっかりと理解したうえで、ロケットストーブを室内暖房として活用してくださいね。

それでは!

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