【暖房費節約】湿った流木から良く燃える乾燥した薪を作る方法

薪を乾燥させるために自作した薪置き場

ロケットストーブを室内暖房用の薪ストーブとして使うためには、カットして束ねた流木を乾燥保管するための薪置き場を作る必要があります。

ロケットストーブは鋳物の薪ストーブより燃費がよく、薪ストーブの1/3の薪で済むため、一日でだいたい一束(約4~5kg)の薪を消費します。

10月から4月までの7ヶ月間(210日)、ロケットストーブを使用するとなると、210[日]×5[kg]=1050[kg]の薪が必要となるため、それなりの広さの薪置き場が必要です。

また、薪は保管中に乾燥していくほうがよいので、なるべく日当たりが良く、風通しがいい場所で、雨や露よけの屋根も必要になります。

そこで今回は、日当たりも良く、風通しも最高の自宅の西側のコンクリートブロックの塀のところに薪置き場を作りました。

日当たりと風通しの良い自作した薪置き場は波板と透明のビニールシートで雨と露を避ける

この自作した薪置き場のポイントは、地面からの湿気を防ぐために波板を薪の下に敷き、透明なビニールシートで日射は薪に当てながら雨や露を防ぐことができる点です。

自作の薪置き場には300~400kgの薪をストックできます

ただし、この薪置き場には300~400kgの薪しか置けないので、この場所が一杯になったら、また別の場所に薪置き場を作りたいと思います。

薪の乾燥を調べるための重量測定

実際に、どのくらいのスピードで薪が乾燥していくのかを確かめるために、この薪置き場を使って乾燥させている薪の重さを記録してみることにしました。

重量を測定する薪の種類は、以下の2種類です。

1.太い丸太(後日薪割りして使用)

後日薪割して使う太い薪の乾燥前後の重さを測定

2.細めの薪(そのまま薪ストーブで使用)

メインで使う中太の薪の乾燥前後の重さを測定

これらの薪を乾燥させたときの重量変化の推移がこちら。

流木を乾燥させたときの経過日数と重量の関係

1.太い丸太 2.細めの薪 備考
【1日目】10月28日 10.3kg 4.9kg 晴れ
【2日目】10月29日 9.7kg 4.4kg 晴れ
【3日目】10月30日 9.0kg 4.1kg 曇り
【5日目】11月1日 8.8kg 4.2kg 雨、屋根有
【8日目】11月4日 8.4kg 4.0kg 前日まで雨、屋根有
【10日目】11月6日 7.7kg 3.7kg 晴れ
【11日目】11月9日 7.1kg 3.5kg 晴れ
【12日目】11月10日 6.9kg 3.5kg 曇り
【13日目】11月11日 6.7kg 3.4kg 晴れ
【14日目】11月12日 6.6kg 3.4kg 曇り
【15日目】11月13日 6.4kg 3.3kg 晴れ
【16日目】11月14日 6.2kg 3.3kg 晴れ
【17日目】11月15日 6.1kg 3.3kg 晴れ
【18日目】11月16日 6.1kg 3.3kg 晴れ
【20日目】11月18日 6.0kg 3.3kg 曇り
【21日目】11月19日 5.9kg 3.3kg 晴れ
【23日目】11月21日 5.9kg 3.3kg 晴れ
【26日目】11月24日 5.8kg 3.2kg 晴れ
【29日目】11月27日 5.9kg 3.3kg 雨、屋根有
【30日目】11月28日 5.9kg 3.4kg くもり

このデータから、流木を拾ってきた後、屋根付きの薪置き場で約14日間ぐらい乾燥させてあげれば、ほぼ水分が抜けた薪が出来上がるということがわかりました。

我が家の薪置き場は約1か月分の薪をストックできるので、半分ぐらい減った段階で2週間分の薪を拾いに海に行き、薪割りをして観想させるというようなローテーションを行っています。

ちなみに、この方法で乾燥させた流木がどのような燃焼をしているかは、こちらの記事に燃焼テストの動画を公開していますので、そちらをご覧ください。

>>室内暖房として使えるDIYロケットストーブの室外燃焼テストまとめ

2週間程度乾燥させた後の流木なら、このような感じでしっかりと最後まで燃焼させることができます。

質問Q&A

この記事に寄せられた質問とそれに対する回答についてご紹介しておきます。

Q;海で拾った流木を使って、ロケットストーブの耐久性に問題はないのでしょうか。

いい質問をしていただいて、ありがとうございます。

流木には塩が含まれているため、金属を劣化させる作用があります。

それに加えてロケットストーブの燃焼室などは高温になるため、燃焼室にステンレス煙突など金属製の部材を採用すると、高温の熱と塩による酸化ですぐに劣化してしまいます。

自作薪ストーブは耐久性に難有・・・燃焼室を改良することで実用化に成功

そこで、今回このブログで紹介しているロケットストーブでは、燃焼室の周り(ステンレス煙突とU字溝の間)にパーライトを混ぜ込んだ耐火モルタルで固めることにより、ステンレス煙突が劣化した後もその耐火モルタルが燃焼室の壁の役割を果たす仕組みにすることとしました。

その辺りの詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。

>>自作薪ストーブは耐久性に難有・・・燃焼室を改良することで実用化に成功

気をつけてもらいたいのは、一般的な鋳物の薪ストーブの薪に流木など塩を含んだ木材を使わないでほしいということです。

ロケットストーブは自分で作ったものですし、ホームセンターに売っている安い部材の組み合わせ、かつ、その構造も至ってシンプルなので、例え少々劣化が早く進んだとしても、それを自分でメンテナンスするのは簡単です。

ですが、既製品の薪ストーブの場合はそう簡単にはいきません。

特に高級な薪ストーブになると構造が複雑(2次、3次燃焼機構、触媒など)ですし、それらの部品を交換しなければならなくなった場合、結構な費用がかかってしまいます。

基本的に薪ストーブ屋さんに取り付けてもらうような鋳物の薪ストーブを使う場合は、薪ストーブ屋さんが推奨している薪を使用し、本体をいたわるような使い方をしていった方がいいと思います。

もちろん、ロケットストーブの場合も流木のような薪を使わなければ多少は素材の劣化を先延ばしする効果はあるとは思いますが、だからといってメンテナンスフリーになるというわけではなく、自分自身の手でしっかりと点検、メンテナンスをしていかなければならないという点においては同じなので、流木を使うかどうかは考え方次第だと思います。

私が海で薪拾いをしていると、海辺を散歩している年配の方から「私も子供の頃は毎日のようにここで薪を拾ってかまどに火を入れていたわ。なつかしいねぇ。」なんて声を掛けられることがよくあります。

昔は薪を使ってかまどで料理したり、お風呂を沸かしたり、それが当たり前の時代だったんですね。

ちなみに、昔の人は流木を使う前に水で塩出ししてから使って、鍋などの金属素材の劣化を軽減さるという生活の知恵を使っていたこともあるようです。

30年ぐらい前、私が子供のころに読んだ戦争中の思い出話のような文章では、海で拾った流木を薪としてかまどに使ったら、鍋釜の傷みが激しくなった、というような記述があったような記憶があります。当時の鍋釜といったら、材質はおそらく鋳物でしょう。そこで、土地の古老の話を聞いて、川の水で塩出しをしてから流木を使うようにしたら、鍋釜の傷みが緩和した、というような内容だったと思います。

引用)当ブログのお問い合わせメールより

ただし、この方法を実践する場合は、煙道火災を防ぐために塩抜きした後の薪をしっかりと乾燥させてから使うようにしてください。

>>薪ストーブの煙突火災を防ぐための5つのポイント

最後に一言

今回は、流木から乾燥した薪を作る方法と自作の薪置き場の薪の重さを測定した内容についてお話しました。

ロケットストーブの燃料に流木を使って室内を暖房をすれば、家計も助かりますし、砂浜もきれいになります。

そんな一石二鳥の自作薪ストーブ「室内暖房でも使えるロケットストーブ」を一度お試しあれ。

それでは!

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