流木はカットして乾燥
一般的な鋳物の薪ストーブの場合、煙突の中にすすやタールが大量につくため、湿った薪や流木をそのまま燃料として燃やすのはご法度です。
ただ、薪を局部的に高温で燃焼させることが出来る自作薪ストーブ(ロケットストーブ)なら、ある程度乾燥させた流木を燃料として活用する事ができます。
なので、ロケットストーブを室内暖房として使っている私の場合、薪を買うということはせずに、海で拾ってきた流木を乾燥させて使っています。
流木をカット乾燥するための道具
拾ってきた流木から乾燥した薪を作るために必要な道具はこちら。
- 丸ノコ(材木のカット)
- 組み立て式テーブルセット(天板&足)
- 斧(カットした薪を割るため)
- PPバンドセット
カット乾燥させる具体的な方法
拾ってきた流木を丸ノコで約400mmにカットし、PPバンドで束ね、自作した薪置き場で2~3日程度乾燥させています。
その時に出た端材もコンテナに入れて乾燥させ、冬に比べて燃料消費の少ない秋の季節の燃料として余すことなく使っていきます。
このような太い丸太のような流木の場合は、丸ノコでカットしてから、斧を使って薪割&PPバンドで束ねて、先ほどと同じように薪置き場で乾かしていきます。
約一時間ほど海辺で流木を拾いに行くと、約60~70kgの薪が出来上がります。
実際の作業の様子を動画でまとめてありますので、興味のある方はどうぞ。
乾燥のための自作薪置き場
ロケットストーブを室内暖房用の薪ストーブとして使うためには、カットして束ねた流木を乾燥保管するための薪置き場を作る必要があります。
ロケットストーブは鋳物の薪ストーブより燃費がよく、薪ストーブの1/3の薪で済むため、一日でだいたい一束(約4~5kg)の薪を消費します。
10月から4月までの7ヶ月間(210日)、ロケットストーブを使用するとなると、210[日]×5[kg]=1050[kg]の薪が必要となるため、それなりの広さの薪置き場が必要です。
また、薪は保管中に乾燥していくほうがよいので、なるべく日当たりが良く、風通しがいい場所で、雨や露よけの屋根も必要になります。
そこで今回は、日当たりも良く、風通しも最高の自宅の西側のコンクリートブロックの塀のところに薪置き場を作りました。
この自作した薪置き場のポイントは、地面からの湿気を防ぐために波板を薪の下に敷き、透明なビニールシートで日射は薪に当てながら雨や露を防ぐことができる点です。
ただし、この薪置き場には300~400kgの薪しか置けないので、この場所が一杯になったら、また別の場所に薪置き場を作りたいと思います。
次のページでは、どのくらいで薪が乾燥するか、実際に重量測定した結果についてお話していきます。