ロケットストーブよりもデメリットが目立つ鋳物の薪ストーブが普及した本当の理由

ロケットストーブの2つのデメリット

ロケットストーブのメリット&デメリットでまとめたように、鋳物の薪ストーブよりもメリットが目立つロケットストーブですが、2つだけ昔からある鋳物の薪ストーブに劣っているところがあります。

【デメリットその1】ゆらゆらと揺れる炎がほとんど見れない

鋳物の薪ストーブの良いところは、ゆらゆらと燃える炎が前面のガラス越しに眺められるところ。

その炎を見ているだけで心が癒されますね。

薪ストーブAGNI 着火からオーロラ燃焼までの炎20130708

出典)薪ストーブAGNI 着火からオーロラ燃焼までの炎20130708|YouTube

ただロケットストーブの場合、燃焼後のガスの温度を非常に高温に保った状態でヒートライザーに送り込むことで、二次燃焼を効率よく発生させる仕組みになっています。

ロケットストーブの原理

出典)月刊 現代農業

そのため、ヒートライザーに行く排気ガスの温度を下げてしまうような構造、例えば燃焼室の容積を大きく設計して燃焼温度を下げる一般的な薪ストーブに近い構造にしたり、ヒートライザー手前に当たる燃焼室の部分に断熱されていない鋼鉄の壁や耐熱ガラスを設けたりする(熱を外に逃がしてしまう構造にする)ことは、ヒートライザー部で引き起こされる二次燃焼を妨げる要因になってしまいます。

このような理由から、基本的にロケットストーブの燃焼室に燃焼窓を設置するのはタブーになってしまいます。

我が家で活躍しているロケットストーブの場合、比較的温度の低い燃料投入&空気流入口のところ(ヒートライザーとは燃焼室をはさんで反対側)に安価なパイレックスガラス製の耐熱ガラスの容器を置くことで、燃焼の様子を見ることができるようにしてあります。

ただ、あくまでもこれは燃焼を確認するための確認窓として使うものであり、鋳物の薪ストーブのような癒しの効果までは得られるような感じは全くありません。

やはり、この揺らめく炎が見られないという点がロケットストーブのデメリットでしょう。

【デメリットその2】燃焼時間の短さ

もう一つのデメリットは、ロケットストーブは鋳物の薪ストーブに比べて燃焼を維持できる時間が短いという点です。

例えば、鋳物の薪ストーブの場合、一度薪をくべればだいたい1時間ぐらいはそのまま何もしなくても、燃焼を維持し続けることが出来ますので、一時間後とに薪をくべれば、連続的に暖房をする事が出来ます。

なぜなら、鋳物の薪ストーブの場合、複数の薪を大きな燃焼室の中にすっぽりと入れてしまうことが出来き、更に薪全体が燃え尽きるまでその燃焼を維持する事が出来る構造だからです。

それに対してロケットストーブは、薪の燃焼する部分が限定されているため、うまく燃焼室に薪が滑り込んでいかないと、燃焼がストップしてしまいます。

そのことについては、ロケットストーブで燃焼させている様子を撮影したこの動画を見ていただけるとよく分かると思います。

このシンプルなロケットストーブを、なるべく長く燃焼を維持できるように投入口を改良としても、1~2本の薪がロケットストーブ特有の高温の燃焼を維持できるのは20~30分。

その間に薪は完全に燃え尽きてしまうので、その間に一度は薪をくべたり、薪の位置を変えたりしないと、燃焼室の中の炎は消えてしまい、燃焼を維持する事が出来なくなってしまいます。

この燃焼維持時間が短いことがロケットストーブの最大のデメリットになってしまっています。

ただ、ロケットストーブのデメリットを考慮したとしても、実際にロケットストーブを使っている人からすると、それ以上に沢山のメリットを多く感じているのではないかと思います。

ベンチタイプのロケットストーブ

では、一体どうしてそんなにも魅力的なロケットストーブが普及してこなかったのでしょうか?

続いては、ロケットストーブが普及しなかった本当の理由についてお話していきます。

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